
自分の住まいは、セカンドライフを心地よく過ごせるように片付けを進めています。
では、実家はどうでしょうか?
うちの実家は、リビングやキッチンなど目につく場所はいつもきれいに片付いています。でも、物置や押し入れの中には、捨てられないたくさんのモノが詰まっていました。
私の親世代には、モノを大切にして、なかなか手放せない人も多いように思います。
そんな親にも心地よく暮らしてほしい。そして、親と一緒に片付けをしながら過ごす時間も大切にしたい。そう考えるようになりました。
そして、父の相続での経験は、さらに実家の片付けを進めていく強い後押しになったと思います。
父の相続を経験して、終活の必要性を感じたことについては、こちらの記事で詳しくお伝えしています。
実際に実家の片付けを進めてみると、親のためだけでなく、自分自身にとっても得るものが多くありました。この記事では、50代の今、実家の片付けを少しずつ進めておきたいと感じた5つの理由を、私自身の体験とともにお伝えします。
自分のモノは、自分で片づける責任がある
実家を片付けようと思ったとき、まず親のモノからではなく、自分のモノから始めました。
実は、実家で自分が使っていた部屋には、書籍、オーディオ機器、学生時代の思い出の品などを置いたままになっていました。実家を出た後もそのままにしていたのです。
親が子の持ち物を処分できないのは当然かもしれない。だったら、持ち主である自分が責任をもって片付けるべきだと思いました。
最初に自分の部屋に置いたままになっていたモノから始め、次に物置にしまい込まれている習字道具、リコーダーなど子供の頃に自分が使用していたモノを片付けていきました。すると自然に物置全体の片付けへと進んでいくことができました。
「まずは自分のモノから」というスタートなら、親にとっても受け入れやすく、実家の片付けを気兼ねなく始めるきっかけになると思います。
親と過ごす大切な時間になる
よみがえる記憶と思い出話
片付けをしていると、子供のころに着ていた服やおもちゃが次々と出てきました。
「これ、無理をいって買ってもらったな」「懐かしいね」と、親に感謝しながら思い出話をしながらの片付けになりました。
実際にモノを目の当たりにすることで、忘れていた記憶や思い出がよみがえることがあります。これから先、親と一緒に過ごせる時間はそんなに長くはありません。だからこそ、思い出話をしながら片付けが進むというのは、とても贅沢な時間だと思います。
親にしか語れない、モノの由来
たとえば、着物、宝飾品、骨董品などには、先祖から受け継いだモノや、親自身にとって、特別な思い入れがあるモノもあります。その由来を聞いていないと、もしものときには残された家族は「捨てていいモノなのか、それとも大切なモノなのか」を悩みながら判断することになります。
そのモノにまつわる話を聞けるのは親が元気な今だからこそです。片付けをしながら、そうした話を聞けたことも、かけがえのない時間になりました。
もしものときの負担を減らせる
大切な書類の保管場所を確認する
片付けを進める中で、大切な書類がどこに保管されているかも確認できました。こうした場所を把握しておくことは、いざというときに家族が困らないために大切です。
親が元気なうちに確認しておきたいことについては、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。
元気なうちに少しずつ
親にもしものことがあったとき、残された家族は実家にあるモノを一つひとつ整理しなければなりません。実家と離れて暮らしている場合、その時になって一気に片付けるのは、想像するだけでも大きな負担です。
親が元気なうちなら、何が必要で、何を手放せるのかを一緒に相談しながら進めることができます。
だからこそ、実家の片付けは、できるところから少しずつ進めておきたいと思うようになりました。
大きなモノは、体力のあるうちに手伝う
実家には、高齢の親では動かせない、処分するのが難しい大きな不用品もたくさんありました。タンスなどの大きな家具や家電、以前飼っていた熱帯魚の水槽、今は使っていないバーベキュー道具、ゴルフバッグ、スーツケース、ふとん類など、挙げればきりがありません。
うちの親は運転免許を返納しているため、車で処分場まで運ぶこともできません。片付けを手伝うと、「自分たちだけではどうにもならなかったからとても助かった」と言ってくれました。重いモノや不用品の処分は、体力のある50代のうちだからこそ、手伝ってあげられることなのだと実感しました。
掃除がしやすく、安全な住まいに
家事の負担を減らせる
片付けを進めたことで、実家の暮らしやすさも大きく変わりました。
床にモノがなくなったことで、毎回移動させながら掃除機をかける必要がなくなり、ほこりもたまりにくくなりました。不要なものがなくなり、家事動線もスムーズになりました。
年を重ねるにつれて家事は少しずつ負担に感じるようになります。片付けによって、その負担を少しでも軽減できたのではないかと思います。
いつもと違う目線で気づけたこと
普段、実家に遊びに行くときはリビングやキッチンで過ごすことがほとんどで、家の中をじっくり見る機会はありません。
でも片付けをしながら家の中を見て回ると、いつもとは違う目線で気づけることがあります。
パッキンの傷みや照明機器の劣化、サッシの不具合など、片付けとは直接関係のない、暮らしの中の小さな不具合にも気づくことができました。
また、モノを減らしたことで、解消できた危険もありました。棚にモノが詰め込まれすぎて倒れそうになっていた場所や、モノの陰に隠れて気づかなかったタコ足配線などが見つかり、片付けながら整理することができました。こうした小さな危険も、年齢を重ねた親にとっては思わぬ事故につながる可能性があります。

何よりうれしかったのは、親自身が「片付けて本当によかった」と言ってくれたことです。すっきりして使いやすくなったことを、実感してもらえたのだと思います。
まとめ|実家の片付けは、親と自分のためになる
実家の片付けは、「親のため」だけのものではありませんでした。もしものときに困らないための備えであり、親と過ごす時間であり、自分自身の思い出をたどる機会でもあります。そして、親と自分が今をより安全に、心地よく過ごすためのものでもありました。
親と過ごせる時間には限りがあります。
実家の片付けは、その時間を親のためだけでなく、自分にとっても意味のあるものに変えてくれる機会なのかもしれません。
いきなり実家全体を片付けようとすると、気が重くなってしまうかもしれません。まずは「実家にある自分のモノから片付ける」ことから始めてみるのはいかがでしょうか。
50代の今だからこそ、できることから始めておくことが、親にとっても自分にとっても、これからの安心につながるのだと思います。
🍀この記事が、実家の片付けを考えるきっかけになっていただければ幸いです。



